「婚活は男性不足で大変…」そんな風に思っていませんか？ もしかしたら、その常識は大きな勘違いかもしれません。
実は、日本の婚活市場をデータから紐解いていくと、意外な真実が浮かび上がってきます。サービスによっては男性が溢れている場所もあれば、統計的に見ると男性の方が未婚率が高いという事実も。では、なぜ多くの女性が「良い男性がいない！」と感じてしまうのでしょうか？
この記事では、「婚活の男性不足」という定説の裏側にある真実を、データと実態から徹底的に解説します。そして、この事実を理解した上で、理想の相手と出会うための具体的な戦略とアクションプランをご紹介します。もう「男性がいない」と嘆くのは終わりにしましょう。賢く、効率的に、そして理想の相手と出会うための秘訣が、ここにあります。
【結論から解説】婚活の男性不足は場所によってホントでもあり嘘でもある
マッチングアプリ・婚活パーティーは「男性余り」の傾向
マッチングアプリや婚活パーティーでは、一般的に男性の登録者数や参加者数が多い傾向にあります。例えば、主要なマッチングアプリでは男性比率が7割に達するものもあり、女性にとっては多くの男性の中から相手を選ぶことができるように見えます。
しかし、これは同時に、男性側にとっては競争が激しく、女性からの「いいね」やマッチングを得るのが難しい状況を意味します。
婚活パーティーでも同様に、男性の参加者が多く、女性が少ないために、女性が有利な立場にあると感じられることが多いです。
結婚相談所は「男女比に大きな差がない」傾向
一方で、結婚相談所では「男女比に大きな差がない」傾向が見られます。日本結婚相談所連盟（IBJ）の2025年1月時点のデータによると、結婚相談所における男女比は男性：52.5%、女性：47.5%と、ほぼ均等であることが示されています。これは、男女ともに偏りなくお相手探しができる環境が整っていることを意味します。
引用元：日本結婚相談所連盟（IBJ）会員の男女比
これは、結婚に対して真剣な男女が、効率的な婚活を求めて結婚相談所を利用していることを示しています。男女間の競争率に大きな差がないため、性別に関係なく、自分の魅力を最大限にアピールすることが成婚への鍵となります。
なぜ婚活サービスによって男女比が違うのか？
婚活サービスによって男女比が異なるのは、それぞれのサービスが提供するメリットや利用者のニーズが異なるためです。
マッチングアプリや婚活パーティーは、比較的気軽に始められるため、まずは出会いの数を増やしたいと考える方に人気があります。特に男性は、無料で利用できるアプリも多いため、登録のハードルが低いと感じる傾向があります。
一方、結婚相談所は、費用がかかる分、結婚への真剣度が高い人が集まります。また、カウンセラーによる手厚いサポートがあるため、効率的に結婚相手を見つけたいと考える女性が多く利用する傾向にあります。
このように、サービスの特性が男女の利用動機に影響を与え、結果として男女比の違いに繋がっています。
データで見る婚活市場のリアル。統計上は「男性余り」という事実
日本の婚活市場は、「男性不足」というイメージが定着しています。しかし、本当にそうなのでしょうか？
実は、公的な統計データを見ると、意外な事実が浮かび上がってきます。結婚を望む独身男性の数は、実は女性よりも多いのです。
では、なぜ多くの婚活女性は「良い男性がいない」と感じてしまうのでしょうか？ この章では、統計データが示す婚活市場のリアルな姿と、「男性不足」という感覚が生まれる背景について、詳しく掘り下げていきます。
年代別の未婚率データを見ると男性の方が多い
日本の婚活市場全体を見ると、統計上は「男性余り」という事実が浮かび上がってきます。
国立社会保障・人口問題研究所のデータによると、2020年の「50歳時の未婚率」は男性が28.25％、女性が17.81％と、男性の方が高い割合を示しています。
引用元：男女共同参画白書 令和4年版
また、国勢調査のデータでも、2020年の未婚率は男性が31.9％、女性が23.3％と、全ての年代で男性の未婚率が高いことが分かります。特に30代前半の男性の未婚率は約51.8%と、ほぼ半数が未婚であるというデータもあります。
引用元：厚生労働省 年齢階級別未婚割合の推移
これらの統計は、日本全体で見れば、結婚を希望する男性の数の方が女性よりも多いことを示唆しています。
では、なぜ女性は「男性不足」と感じてしまうのか？
統計上は男性余りであるにもかかわらず、多くの婚活女性が「良い男性がいない」「男性不足」と感じてしまうのはなぜでしょうか。その背景には、いくつかの要因が考えられます。
一つは、女性が求める理想の男性像と、実際に婚活市場にいる男性の間にギャップがあることです。多くの女性は、年収、学歴、年齢、容姿など、特定の条件を満たす男性を求めていますが、そのような条件を満たす男性は限られており、人気が集中して競争率が高くなります。
また、婚活サービスの種類によって男女比が異なるため、女性が主に利用しているサービスでは男性が少なく感じられることもあります。
さらに、結婚への本気度の違いや、女性自身の自己アピールの不足なども、「男性不足」と感じる要因となることがあります。
婚活女性が「男性不足」と感じてしまう3つの本当の理由
理由①：希望条件（年収・年齢など）の男性に人気が集中しているから
婚活女性が「良い男性がいない」と感じる最大の理由の一つは、希望条件を満たす男性に人気が集中し、競争が激化しているためです。多くの女性が、安定した経済力（高年収）、若さ、高学歴、容姿端麗といった特定の条件を持つ男性を理想としています。
しかし、これらの条件を全て満たす男性は婚活市場全体から見れば少数派であり、結果として、限られた「良い男性」に多くの女性からの申し込みが殺到し、競争率が非常に高くなります。
これにより、女性はなかなか理想の男性と出会えず、「良い男性がいない」と感じてしまうのです。
理由②：男女間での「結婚への本気度」に温度差があるから
男女間での「結婚への本気度」の温度差も、「男性不足」を感じる要因となります。一般的に、女性の方が男性よりも結婚に対する意識が高く、具体的な結婚時期や将来設計を真剣に考えている傾向があります。
一方で、特にマッチングアプリなどでは、結婚を前提としない気軽な出会いを求めている男性も少なくありません。
そのため、結婚を真剣に考えている女性が、結婚への本気度が低い男性と出会ってしまうと、時間の無駄だと感じたり、理想の相手が見つからないと感じたりすることがあります。
この本気度のミスマッチが、「良い男性がいない」という感覚に繋がります。
理由③：「選ばれる」ためのアピールができていないから
婚活市場において、自分自身が「選ばれる」ためのアピールが不足していることも、女性が「男性不足」と感じる理由の一つです。どんなに魅力的な女性でも、その魅力を相手に効果的に伝えることができなければ、出会いのチャンスを逃してしまいます。
具体的には、プロフィール写真の選び方、自己紹介文の内容、お見合いやデートでのコミュニケーションの取り方などが挙げられます。例えば、プロフィール写真が魅力的でなかったり、自己紹介文が抽象的で人柄が伝わりにくかったりすると、男性からの興味を引くことができません。
また、お見合いやデートで自分の良い面をアピールできなかったり、相手の話を聞く姿勢が不足していたりすると、良い印象を与えることが難しくなります。
結果として、出会いの機会が減り、「良い男性がいない」と感じてしまうのです。
「男性不足は嘘」という言葉を信じて待つだけでは危険！今すぐできる賢い婚活戦略
戦略①：自分に合った婚活の場所を見つけましょう
婚活を成功させるには、自分にとって有利な場所を選ぶのが大切です。
たとえば、マッチングアプリや婚活パーティーは、男性の参加者が多い傾向にあるため、女性はライバルが多くなりがちです。
一方で、結婚相談所は男女のバランスが取れていることが多く、相手を探しやすい環境だと言えます。
自分の年齢や相手に求める条件、結婚への真剣度などを考え、効率よく出会える場所を選ぶことが成功への近道です。
真剣に結婚を考えているなら、結婚相談所も良い選択肢になるでしょう。
また、住んでいる地域によって男女の比率が違う場合もあるため、そういった地域の特性を調べてみるのもおすすめです。
戦略②：「会える男性の母数」を増やすために条件を見直す
「良い男性がいない」と感じる原因の一つに、理想の条件を高く設定しすぎていることが挙げられます。条件を厳しくすればするほど、該当する男性の母数は極端に減ってしまいます。
例えば、「年収800万円以上、身長175cm以上、大卒、長男以外」といった複数の条件を全て満たす男性は、統計的に見ても非常に少ないのが現実です。
ここで重要なのは、「妥協」ではなく「優先順位付け」です。結婚生活において本当に譲れない条件は何なのか、逆に多少は柔軟に対応できる条件は何かを明確にしましょう。
例えば、年収は多少低くても、人柄や価値観が合うことを優先するなど、条件に優先順位をつけることで、出会える男性の母数を増やし、理想の相手を見つける可能性を高めることができます。
戦略③：複数の婚活サービスを組み合わせて出会いのチャンスを増やしましょう
婚活を成功させるには、一つの方法に絞るのではなく、複数のサービスを組み合わせて使うのがおすすめです。
マッチングアプリ、婚活パーティー、結婚相談所、あるいは友人からの紹介など、それぞれのサービスには違う特徴や利用者がいます。
たとえば、マッチングアプリで多くの人と出会いつつ、結婚相談所で真剣に結婚を考えている相手を探すといった使い方もできます。
複数のサービスを組み合わせることで、出会いの機会を増やし、自分にぴったりの相手を見つけやすくなります。
ただし、無理のない範囲で、自分に合った方法を効果的に活用することが大切です。
【状況別】婚活で男性不足を感じたときの具体的なアクションプラン
理想の条件を見直す際のポイント（妥協ではなく優先順位付け）
「男性不足」を感じた際に、まず見直すべきは自身の理想の条件です。これは「妥協」ではなく、「優先順位付け」の視点で行うことが重要です。
結婚生活において、本当に譲れない条件は何でしょうか？
例えば、「価値観が合うこと」「一緒にいて居心地が良いこと」など、内面的な要素を上位に置くことで、出会いの幅が広がります。
年収や外見といった表面的な条件は、あくまで「あったら嬉しい」程度に留め、優先順位を下げることも検討しましょう。
リストアップした条件に優先順位をつけ、上位3つ程度に絞り込むことで、本当に大切なものを見極め、より多くの男性と出会うチャンスを作ることができます。
「その他大勢」から抜け出す！選ばれるプロフィール作成術
婚活市場で「その他大勢」から抜け出し、男性に選ばれるためには、魅力的なプロフィール作成が不可欠です。
まず、プロフィール写真はプロのカメラマンに撮影してもらうことを強くお勧めします。プロの写真は、あなたの魅力を最大限に引き出し、第一印象を格段に向上させます。
次に、自己紹介文は、単なる事実の羅列ではなく、あなたの個性や人柄が伝わるように具体的に記述しましょう。
趣味や休日の過ごし方、将来の夢などを具体的に書くことで、相手はあなたとの共通点を見つけやすくなり、興味を持ってくれる可能性が高まります。
ポジティブな言葉を選び、丁寧な言葉遣いを心がけることも重要です。
お見合いやデートで好印象を与えるためのコミュニケーション術
お見合いやデートでは、コミュニケーション能力が成否を分けます。好印象を与えるためのポイントは、「聞き上手」になることです。
相手の話に真剣に耳を傾け、適切な相槌や共感の言葉を挟むことで、相手は「この人は自分の話をしっかり聞いてくれる」と感じ、あなたに好感を抱きます。
また、笑顔を忘れず、明るくポジティブな雰囲気を作ることも大切です。質問を適度に投げかけ、相手に話す機会を与えることで、会話が自然に盛り上がります。自分の話ばかりせず、相手との会話のキャッチボールを意識しましょう。
ネガティブな発言や自慢話は避け、相手が心地よく感じるコミュニケーションを心がけてください。
結婚相談所のカウンセラーに相談してみる
もし婚活がうまくいかないと感じたり、もっと効率的に進めたいと思ったら、結婚相談所のカウンセラーに相談してみるのがおすすめです。
カウンセラーは、あなたの魅力を引き出すためのプロフィール作成や、あなたにぴったりのお相手探し、お見合いの日程調整、交際中の悩み相談など、幅広くサポートしてくれます。
プロの客観的なアドバイスをもらうことで、自分では気づかなかった改善点が見つかったり、婚活の進め方を修正したりすることができます。
大切なのは、あなたと相性の良いカウンセラーを見つけることです。まずはいくつかの結婚相談所で無料カウンセリングを受けてみて、信頼できる相手を見つけましょう。
結婚相談所の選び方については、詳しくこの記事で解説していますので、あわせて参考にしてください。
まとめ：婚活による男性不足の真実を理解し、戦略的に行動すれば理想の相手は見つかる
婚活における「男性不足」という言葉は、一見すると女性にとって不利な状況を示しているように思えます。
しかし、統計データや婚活サービスごとの男女比、そして女性が「良い男性がいない」と感じる心理的要因を深く掘り下げてみると、その真実が見えてきます。
日本全体で見れば男性の未婚率は女性よりも高く、婚活市場全体では男性余りの傾向がある一方で、マッチングアプリや婚活パーティーでは男性が多いですが、結婚相談所は男女のバランスが取れていることが多く、相手を探しやすい環境であることがわかりました。
この「男性不足」という感覚は、必ずしも男性の絶対数が少ないことに起因するのではなく、女性が求める理想の条件に合致する男性に人気が集中していること、男女間の結婚への本気度の違い、そして女性自身の自己アピールの不足などが複合的に絡み合って生じていると言えるでしょう。
しかし、この真実を理解し、戦略的に行動することで、理想の相手と出会う可能性は大きく広がります。自分が有利に戦える婚活の場所を見極め、理想の条件を「妥協」ではなく「優先順位付け」の視点で見直し、出会いの母数を増やすために複数の婚活サービスを併用することは、非常に有効な戦略です。
さらに、魅力的なプロフィール作成術を身につけ、「その他大勢」から抜け出すこと、お見合いやデートで好印象を与えるコミュニケーション術を磨くこと、そして必要であれば結婚相談所のカウンセラーというプロの力を借りることも、婚活を成功に導くための具体的なアクションプランとなります。
「男性不足」という言葉に惑わされることなく、冷静に現状を分析し、自分に合った戦略を立てて行動することで、きっとあなたにとっての理想のパートナーを見つけることができるでしょう。諦めずに、賢く、そして前向きに婚活に取り組んでみてください。
