- いつかは結婚したいけど、男性はいつから婚活をすれば良いのだろう
- 男性には出産のタイムリミットがないから、何歳になっても結婚できるだろう
と考えている人もいるのではないでしょうか。
確かに世の中には、40歳や50歳を越えてから理想の女性と結婚し幸せな結婚生活を送っている人もいます。
では、本当に男性は何歳になっても理想の女性と結婚することができるのでしょうか。
ここでは実際に結婚に至ったカップルのリアルな数字を参考にしながら、男性が婚活に取り組むと良い年齢について解説します。
よく言われる結婚年齢について
結婚に関する年齢を考える際、「初婚の平均年齢」という言葉は多くの人が意識したことがあるでしょう。
しかし、結婚に至るまでの交際期間や結婚した後の子育てにどれくらいの時間がかかるのかなど、細かな時間と年齢まで具体的に考えたことがある人は少ないのではないでしょうか。
- 結婚した男性の婚姻時の年齢
- どれくらいの期間交際し結婚しているのか
- 子育てにかかる時間
など、婚活をする上で必須とも言えるライフプランについて解説します。
晩婚化は本当?初婚年齢のリアルを解説します。
「女性の社会進出と共に晩婚化が進んでいる」とニュースなどで耳にする機会も多いのではないでしょうか。
女性の晩婚化が進んでいるのだから、男性の婚活は30歳を過ぎてからで十分だろうという声も耳にします。
しかし、内閣府男女共同参画局のデータを見てみると平均の初婚年齢は男性で31.0歳、女性は29.4歳ですが、最頻値では男性は27歳、女性は26歳となっています。
引用元:内閣府男女共同参画局のデータを抜粋
最頻値は統計をとった際に最も頻繁に出てくる数字なので、27歳と聞くと「意外と早いな」と感じる人も多いでしょう。
平均値と最頻値におよそ4歳もの差がある理由は、結婚には年齢制限がなく、高齢化による一部の高齢者の結婚が平均値を押し上げているからだと考えられます。
つまり、晩婚化が進んでいるから男性の婚活は30代から始めれば良いという考え方は、現状との認識のズレが起こっていると言えます。
付き合い始めてから結婚までの期間はどれくらい?
結婚したカップルは交際を始めてからどれくらいの期間で結婚しているのでしょう。
ゼクシィ結婚トレンド調査によると、結婚までの交際期間は以下のようになっています。
引用元:ゼクシィ結婚トレンド調査2024から抜粋
交際期間 回答比率(%) 0~1年未満 4.8 1~2年未満 22.5 2~3年未満 23.9 3~4年未満 15.9 4~5年未満 11.1 5~6年未満 8.5 6~7年未満 4.8 7~8年未満 4.0 8~9年未満 1.8 9~10年未満 0.8 10年以上 1.8 その他無回答 0.2
平均交際期間は3. 4年となっています。
交際期間1年未満は4.8%と少なく、一般的に交際1〜2年ほどで結婚を意識し、さらに1〜2年かけて本格的に結婚にむけた話し合いなどを進めていくという流れが多いようです。
この年数は、あくまで一人の相手との交際から結婚までの期間となります。
本格的に婚活を始め、お付き合いした一人目の女性と結婚に至る場合もありますが、いきなり一人目のお相手と上手くいくケースは少ないでしょう。
「いつかは子どもがほしい」という男性:何歳まで働きますか?
「結婚は今すぐには考えられないけど、将来的には子どもが欲しい」と希望する30歳以上の男性も少なくありません。
しかし、結婚し子どもが生まれたとして、その子どもが進学、卒業する際、自分は何歳になっているのかと考えたことがある人はあまり多くないでしょう。
仮に35歳で第一子が生まれたとして、大学に進学し卒業する際、多くの場合は22年後、自分自身は57歳になっていることになります。
更に、留学や大学院への進学などのコースを選択した場合は60歳を超える場合もあります。
国税庁の調査によると、30〜34歳の男性の平均年収が513万円なのに対し、60歳以上では500万円に下がっています。
年齢が上がってから子どもをもつ場合、一般的に子育てにおいて最も費用がかかると言われる大学の時期に収入が下がる心配をしなければならないかもしれません。
子育て以外にも、両親の年齢、介護、仕事、マイホームをもつタイミングなどライフプランについて具体的に考えてみても、自分にとって理想の結婚の時期が見えてくるのではないでしょうか。
婚活は早いもの勝ち競争?
「女性は頼りがいのある年上の男性が好きだろう」と考えている人も多いでしょう。
芸能人などを見ると、18歳差や中には45歳差の「年の差婚」をした夫婦も存在します。結婚相談所においても「20代の女性と結婚したい」と希望する40代の男性は珍しくありません。
では、女性は本当に年上の男性との結婚を希望しているのでしょうか。
女性の結婚相手との年齢差の希望や、実際に結婚した夫婦の年齢差について解説します。
「女性は年上の男性が好き」は迷信?
国立社会保障人口問題研究所によると、男性・女性が希望する結婚相手との年齢差は以下の通りです。
引用元:国立社会保障人口問題研究所
男性だけでなく女性も、約8割の方が同い年〜4歳上までの同年代の男性を希望しています。一方、7歳以上年上の男性を希望している女性は全体の5.6%という結果です。
仮に29歳の女性との結婚を希望する場合、自分自身も33歳以下であるか、5.6%の中から交際に進める相手を探すことになります。
実際には何歳差の相手と結婚している?
では、女性の結婚相手との年齢差の希望に対して、実際に結婚した夫婦の年齢差は何歳となっているのでしょうか。
初婚同士の平均年齢差のデータを見ると、1.7歳と横ばいだったものが、2020年に1.5歳差に縮まり過去最低値を更新しました。
引用元:e-Statの統計データからグラフを作成
男性の婚活において、必ずしも若ければ若いほど有利であるとは言えませんが、「若い女性と結婚したい場合」や「求める条件がある場合」は、ある程度「早いもの勝ち」な部分はどうしても避けては通れないでしょう。
年齢が上がるとどうなる?
男性にとって、年齢は婚活にどのような影響を与えるのでしょう。
一般的に女性は、出産やお相手からの希望など婚活において、年齢を意識する機会が多いです。
しかし、男性は年齢による影響を意識する機会が女性と比べて少なく、気づいたら理想の相手との結婚が難しい状況になっていたというケースもあります。
実際に年齢が上がるとどうなるのか?IBJ成婚白書から分析していきます。
IBJ成婚白書から分析
「成婚しやすさ」の算出に使う【分母】は活動会員。成婚白書によるとその年齢分布は以下の通りです。
引用元:IBJ成婚白書
活動会員のボリュームゾーンは、女性は30代、男性は30代後半〜40代前半ですね!
次は「成婚しやすさ」の算出に使う【分子】は成婚者。成婚白書によるとその年齢分布は以下の通りです。
引用元:IBJ成婚白書
成婚者は、男女とも半数を30代が占めてますね。
これら分布を使った「年齢別の成婚しやすさ」の計算結果は以下の通り。赤い線(100%)が平均ラインです。
引用元:IBJ成婚白書
これをみると、男女ともに年齢を重ねるごとに成婚しにくくなることが分かります。
世間では「女性は歳を取ると結婚が難しくなる」と言われますが、女性に限ったことではなく、男性も同様なのだと分かりますね。
男性の年齢と成婚しやすさ
男性の場合、最も成婚しやすいのは30代前半、最も成婚しにくいのは60代以降。
成婚しやすさが100%(=全体平均)を超えているのは、
- 25〜29歳(153.7%)
- 30〜34歳(171.3%)
- 35〜39歳(130.1%)
です。
40〜44歳で平均水準となり、40代後半以降は歳を取るごとに成婚しにくさが増していくことが分かります。
もし、30代で婚活を迷っている男性がいたら、1歳でも早く婚活を始めることが成婚の秘訣。
また、40代以降であれば、年々成婚が難しくなること、若い頃よりもますますの努力が欠かせないことを自覚して婚活に取り組むことが不可欠といえるでしょう。
年代別婚活の進め方
一般的に20代の人と40代の人では、生活スタイルや相手から求められるものも違ってくるため、年代の違う男性が同じように婚活を進めようとすると「なぜかうまくいかない」ということが起こり得ます。
年齢に応じて、どのようなことに注意して婚活を進めると良いのでしょうか。
- 20代では人生経験や出会いを増やす
- 30代では自分自身について客観的に捉える
- 40代では素早く行動を起こす
など、それぞれの年代の婚活における大切なポイントを解説します。
20代の場合
25〜29歳での結婚に至った出会いのきっかけとして「学校や職場」「友人や兄弟姉妹を通じて」「習い事」などいわゆる「自然な出会い」が75%となっています。
このところマッチングアプリでの出会いからの交際や結婚も増えていますが、実際は7割以上のカップルが日常生活を通して出会っているようです。
このことから、現在出会いが全くないと感じている場合、ネットで出会えるから大丈夫だと考えるのは少々危険かもしれません。
「まだ時間がある」と思っていたらいつの間にか周りが結婚していた、「希望する女性と交際できない」と焦らずに済むよう、早めから活動しておくと良いでしょう。
また、趣味や仕事、資格取得などは自分自身の魅力を高めると共に、楽しみや目標を共有できる、前向きな出会いのきっかけになる場合もあります。
新しいことに挑戦し、様々な学びや出会いを経験しましょう!
30代の場合
一般的に、社会人経験を積み仕事にゆとりができ、将来をよりリアルに考えるようになり、結婚相談所への入会者もピークとなります。
反対に、自由に使える時間やお金が増えることで、「結婚したら自由がなくなるのでは」「この生活を手放したくない」と思い、なかなか婚活に踏み切れないという人も増加してきます。
では、「結婚したら絶対にできなくなること」とは何なのでしょうか。
結婚するまでにどうしても優先しなければならないこととは何か、それは結婚したら本当にできなくなることなのか、それが自分自身にとって最高の幸せをもたらすものなのか、考えてみると良いでしょう。
また、30代になると、社会経験と共に20代の頃よりも結婚相手への条件が厳しくなる傾向があります。
相手に高い条件を求めると同時に、自分自身の魅力やもっと伸ばすと良い部分は何なのかなど、客観的に考えましょう。
35歳以上の結婚の出会いのきっかけの約4割が結婚相談所を含む「お見合い」となっています。
このままの日常を過ごしていても希望する女性と出会えそうにない…という場合は、本気で結婚を希望している相手と出会える場を持てるよう、結婚相談所への相談も検討すると良いでしょう。
結婚相談所については、こちらで詳しく記載していますのであわせて参考にしてください。
40代の場合
年齢が上がることで、収入や人柄、所作など、女性から求められる条件が高くなります。
両親の年齢も上がってきていることが多く、相手が「要介護の義両親と同居を求められるのでは」「近い将来、義両親の介護を請け負うことになるのでは」といった不安を抱くことも増える傾向があります。
お互いに不安を残さないために、具体的な見通しと計画も必要となります。
職場など普段の生活の中では希望通りの未婚女性と出会う機会が減少するため、結婚したいと考えている場合、少しでも早く婚活サービスを利用して活動を始めた方が良いと言えるでしょう。
婚活の中では、「もうこんな年齢だから…」と焦りや引け目を感じたり、反対に、「人生の先輩だ」と上から目線の態度をとらないことも大切です。
相手が何歳であっても対等であるという意識を忘れず、「年齢や人生経験を強みに変える!」というくらいの気持ちの余裕を持ち、素早く行動を起こしましょう。
まとめ
「男は年齢を重ねても年下の女性と結婚できる」「男性はむしろ40代の方が落ち着きがあってモテるから大丈夫」と考えている人も多いのではないのでしょうか。
結婚年齢に関するリアルな数値を見ると「男性は出産のタイムリミットがない=婚活において年齢は関係ない」ではない!ということがよくわかります。
交際1〜2年ほどで結婚を意識し、さらに1〜2年かけて本格的に結婚にむけた話し合いなどを進める例が多く、初婚の最頻値は男性は27歳、女性は26歳、というのが一般的な数値です。
実際の数値を踏まえた上で、自分の希望する相手とマッチングするにはどうすれば良いのか、どのような心がけが必要なのか、考え行動してみましょう。
ただし、今回ご紹介したのはあくまでも目安であり、統計的な数値や一般的な割合です。
仕事が落ち着く時期や出会いのタイミングは人によって違うため、「結婚したい!」と思ったその時が「結婚適齢期」、その相手が「運命の人」、なのかもしれません。
最も大切なことは、年齢にこだわることよりも、いざ結婚したいと思った時に焦らなくても良いよう、何歳であっても自分や相手と向き合い、魅力を高めようとする姿勢、前向きに人生を楽しもうとする姿勢なのではないでしょうか。
今日が人生で一番若い日です!
できることから一歩ずつ始めましょう。